2 生産地


熊本県の南端に位置する人吉盆地。

そのすり鉢状の盆地の中に、長い年月をかけて築かれた標高230m以上の台地の上でお茶は生産されています。

産地:熊本県球磨郡相良町はここ

約1億年前までは平らな土地だったのが、地殻変動の繰り返しにより、球磨郡一帯が陥没しすり鉢状の盆地を形成しています。

360度を山で囲まれたその土地は、多くの戦火から逃れ、この地にあった相良氏は鎌倉時代の建久3年(1193年)に地頭に任ぜられ、その後人吉藩の領主として、慶応3年(1868年)の明治維新に至るまで、675年という長い年月を一氏で維持してきた日本でも非常に希な地域です。

川辺川(かわべがわ):当茶園の近くを流れる川辺川は、日本三急流の一つである球磨川水系最大の支流で、熊本県南部を流れる一級河川です。熊本県と宮崎県の境に位置する国見岳の五木川を源流とし、熊本県球磨郡五木村内にて五木小川と合流、以降が川辺川。国道445号が並行して南西に流れ、人吉盆地で球磨川に合流します。

球磨川や川辺川は、天然のアユやヤマメが生息する水量豊富な奇麗な川で、球磨川では急流を利用したスリリングなラフティングを楽しむことも出来ます。球磨地方から河口の八代平野にかけては九州山地の伏流水と、川辺川・球磨川の豊かで清浄な水資源の恩恵を受けています。

九州自動車道人吉インターから上り福岡方面の宮原SA内の石碑。火の国から肥の国、そして肥前と肥後に分かれ、のちに熊本県一帯を肥後と呼ぶようになりました。

九州自動車道人吉インター:当茶園最寄りの人吉インターは、熊本空港から九州自動車道経由で約85キロ1時間。鹿児島空港から同じく九州自動車道経由で約60キロ45分と、九州山地のど真ん中の割にはアクセス良好です。

名産品の民芸品きじ馬。雉子車(きじぐるま)とも言う。素朴な木のおもちゃで野鳥のキジを模して木材を削って造り、車輪と紐を付属させ、屋外で牽引して遊ぶ。きじ馬は、主に九州地方で生産されますが、人吉地方で生産されるものを人吉型と言います。

人吉インターを降りて、信号を左折。さらに次の信号を左折してフルティーロードに入ります。そこからまっすぐ約20㎞の位置にお茶畑が広がる台地があります。当園はその台地の一角に位置しています。

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